丹那断層は丹那盆地を縦断し、南北に伸びています。北上を続けるフィリピン海プレートによって、数十万年もの時間をかけて形成された地形です。
かつては、豊富な湧水に恵まれ、稲作、わさび栽培がさかんに行われていました。しかし、真下を通る東海道本線丹那トンネルの工事によって、大量の地下水が抜けてしまい、盆地での農業や生活に必要な水が枯れてしまいました。
そんな丹那地域を、1930年(昭和5年)11月26日に発生した北伊豆地震(震度7)の痕跡を間近に見るとともに、水不足の逆境を乗り越え、酪農王国を立ち上げた人々の歴史を学びながら歩きます。
-
- 1
- 酪農王国オラッチェ
東海道本線丹那トンネルの工事で渇水に見舞われた農家の一部は酪農に転換しました。丹那牛乳を使ったアイスクリームづくりや、ノルディックウォーキングを体験できます。
照会先
■酪農王国オラッチェ
-
- 2
- 八嶋手神社
八嶋士奴美命(やしまじぬみのかみ)を祀る神社の境内には、湯河原火山(今の十国峠付近)からの転石が白蛇石や亀石として祀られています。珍しい道祖神を探してみよう。
照会先
■伊豆半島ジオガイド協会 0558-74-5423
-
- 3
- 丹那断層公園
約2mの横ずれ断層が地表で観察できるユニークな場所。観察室では地下の様子を見ることができます。
ジオサイト紹介ページ
照会先
■伊豆半島ジオガイド協会 0558-74-5423
-
- 4
- 長光寺
芸術家でもある住職と、猫たちに会うことができるかも。隣には現代書の石碑十数基を集めた昭和書碑林があるので、読めるか挑戦してみては。
照会先
■伊豆半島ジオガイド協会 0558-74-5423
-
- 5
- 断層地形の観察
丹那盆地はのどかな田園地帯。盆地の真ん中で南北の稜線を見ると、尾根筋が数十万年かけて上下に約100mずれた様子を読み取ることができます。
照会先
■伊豆半島ジオガイド協会 0558-74-5423
-
- 6
- 火雷神社
1930年に発生した北伊豆地震で石段と鳥居の間に1.4mほどの横ずれが生じました。地域の人々は災害を語り継ぐために、破損した石段と鳥居をそのまま残しました。
照会先
■伊豆半島ジオガイド協会 0558-74-5423
-
- 7
- 神代杉展示場
田代盆地の畑の下から掘り出された、きれいで不思議な形の神代杉。今でも地下の堆積層に埋まっています。
照会先
■伊豆半島ジオガイド協会 0558-74-5423
-
- 8
- 十国峠
標高765mの伊豆有数のビュースポットで、富士山、南アルプスのパノラマが広がります。伊豆と本州の衝突後も、プレートの動きは伊豆の大地を本州に押し続けています。